運動会:エクストリーム運動会。毎年6月に3日ほど開催される、運動能力や魔法の実力を披露するお祭りイベント。怪我人が出ないよう配慮されている。血の気の多い若者たちが盛り上がる行事。見どころは教員同士によるド派手な魔導対決。

教員:ただ「教員」という場合、初等科・中等科の教員を指す。高等科で満7年以上の在籍がある学院生のうち、教員試験に合格して学院に教員登録を済ませた者は中等科までの課程で授業を行うことができる。教授と呼ばれる高等科の専門教員には登録魔導師だけがなることができるが、高等科ではゼミ形式の学習と研究が多いため高等科の学院生のうち在籍年数が長く研究実績のある者が指導も行うことが多い。

教授:高等科の専門教員のこと。登録魔導師のうち、後学の魔導師育成のために教員として学院に戻った魔導師。初等科・中等科で授業をすることもある。

考査:期末試験のことではなく、入学時に各学院生の適性属性やステータスを調べるために行う試験のこと。実技とペーパー(文字の読めない生徒でも回答できるように工夫されたもの)による試験の得点によって、体力・精神力・器用さについて4段階の評価が与えられる。学院生や教職員が希望する場合、入学後にも再度ステータスに関わる考査のみ受験することが可能だが、このステータスはポテンシャルや火事場の馬鹿力なども総合的に評価したものであり、かつ各評価の範囲が広いため、2度目以降で変動する例は少ないようだ。

高等科:初等科・中等科課程を修了すると入学資格が与えられる。学費は自己負担だが、奨学生制度の存在や、学院内で学費を稼ぐことのできるシステムが進学を後押ししている。登録魔導師を教授とする専門性の高い研究が行われており、高等科の在籍年数が長く研究実績のある学院性が指導を行っていることもある。在籍年数制限はない。

戦闘SS:戦闘シミュレーションシステム。主に戦闘訓練の実技訓練や試験で利用される。ヌルアグリや魔物を想定した戦闘を模擬的に行うことができる画期的なシステムだが、相手が本物でないからと油断すると当然攻撃されて実際に怪我をする。そのため作動させるには教員・教授の同伴か3名以上の高等科の学院生の同伴が必要である。

初等科:6歳になった子どもには入学資格が与えられる。学費はマギセロス政府と社会が負担しており完全に無料といってよい状況である。入学時の考査では属性魔法適性や能力を診断される。6年間で読み書きや計算、倫理や社会常識、魔導の基礎を学ぶことができる。

政府:マギセロスの政府。魔導や魔導師の力を借りてマギセロス内の様々な問題の解決に奔走している、善なる組織。構成員は概ね魔導学院ユシュタリアの中等科過程以上を卒業した魔導師である。

戦闘訓練:魔物やヌルアグリと戦い身を守るための魔法や理論を学ぶ実技科目。初等科・中等科の必修科目となっており、初等科6年の戦闘訓練を修了すると、魔導師5人でヌルアグリ1体を倒せるくらいの実力がつくと言われている。実技訓練には訓練用のシュミレーションシステムが利用される。

属性魔法:火、水、風、土の四つの元素を操作する魔法。魔物やヌルアグリへの攻撃手段のメイン。各属性の適性は遺伝や性格と無関係で先天的なもので、適性を二つの属性に持っている者もいる。適性は後天的に変化することはなく、適性のない属性の属性魔法は使用することができない。ユシュタリアでは初等科・中等科通して必修科目となっている。

中等科:初等科課程を修了すると入学資格が与えられる。学費の一部は政府と社会が負担しており、奨学生制度も存在するため、一般的な中流家庭の子どもなら無理なく進学することができる。3年間での修了が想定されたカリキュラムで、初等科で学んだ内容をより発展させた授業が行われている。

登録治癒魔導師/登録魔物治癒魔導師:マギセロス政府の認可を受けた治癒魔導師/魔物治癒魔導師。狭き門である各治癒魔導師資格試験に合格し、学院と学院外関連施設で2年間の実務経験を積んだ魔導師に与えられる肩書き。治癒魔導師ライセンスのようなもの。

登録魔導師:マギセロス政府の認可を受けた魔導師。高等科を卒業した上で狭き門と評される登録試験に合格し、マギセロス社会全体や政府に協力・貢献する魔導師に与えられる肩書き。

必修科目:属性魔法・戦闘訓練・魔導制御の3つの魔法学科をはじめとする、課程修了条件となっている学科。避けては通れない科目。

部活:青春。学年や課程の枠組みを超えた課外活動で、研究系や文化系、スポーツ系の部活が存在する。秋にある魔導文化祭の際に各部活が発表を行うことになっている。学院に認可された部活には活動補助金が出る。最近では魔導ピンポン部ができた。

ヌルアグリ:外界からの侵略生物で、未だそれがどこからくるのか、どんな生物なのかはっきりとは判明していないが各色属性魔法で撃退が可能。触腕や牙、翼などをもつ名状しがたい姿をしており、人を食し、中でも子どもは好物である。単体で行動し、子どもの声で鳴いたり語りかけたりするが、言葉は通じず、コミュニケーションをとることは不可能である。

文化祭:毎年11月に一週間ほど開催される、部活や研究者の発表の場。政府の要人も訪れる。学術発表が多く行われる一方、出店や催し物も多く、学院生のみならず教員も楽しみにしている行事である。見どころは意味もなく行われる変装大会。

マギセロス:「君たち」が生きている世界のこと。周囲を無限の海と空に囲まれた大陸で、魔導の力がそこかしこに溢れている。ヌルアグリの侵略に常に脅かされており、そこで生きている人々には心の温かい人物が多い。

魔導:魔法、魔術、魔道(本企画内では同じものを指す)。マギセロスでは魔導に関する理論や研究が発達しているため、文明そのものに近い性質も持っている。

魔導学院ユシュタリア:子どもに教育を受けさせることを目的に設立された学院。初等科・中等科・高等科からなり、完全寮制。学院生は一般常識や倫理、魔導の教育を受けている。学院校舎、寮の他、嗜好品なども手に入る店舗や娯楽施設のある小規模な街も併設されており、ユシュタリア結界内がひとつの学園都市として成立・機能している。

魔導師:魔法使い、魔道士、魔導士(本企画内では同じものを指す)。マギセロスにおいては全ての人間が魔導の才能を有しているため実質全員が魔導師であるが、この呼び方には「人々や社会を魔法の力によって支え、導き、豊かにする人であってほしい」という願いが込められている。

魔導制御:自分の体内の魔導の流れをコントロールしたり、物体に魔導の力を与えたり、逆に魔導の影響を遮断したりする「制御」系の技術。ユシュタリアでは初等科・中等科で必修科目になっている。

魔導ピンポン:高等科の学院生が考案したエクストリーム卓球。盾の魔法をタクトの先に規定のサイズに展開することでラケットをつくり、実験用のテーブルに反射魔法をかけ、土の属性魔法でつくった泥の球を打ち合うというスポーツだが、ルールがその場のノリで不定かつ意味不明であることと怪我人が出たことから、魔導学院では魔導ピンポン部を認可していない。

魔物:マギセロスにおける「動物」、人間以外の生物全般。人と共存するもの、精霊や妖精のようなもの、コミュニケーションが可能なもの、人を襲ったり作物を荒らしたりするものもいる。魔物は研究・分類を行っている魔導師らによって区分され、身体の大きさや人間に与える危険性によってC級(小、ほぼ無害)・B級(中、注意が必要)・A級(大、危険)にランク付けされている。B級以上の魔物の使役には「召喚魔法・契約魔法中級」の内容に相当する「B級使役免許」、A級以上の魔物の使役には「召喚魔法・契約魔法上級」の内容に相当する「A級使役免許」を有している必要がある。

ユシュタリア結界:学院生と学院をヌルアグリから守るために設置されている結界。普段は物資の運搬や要人の移動の場合に限り、学院長と政府から特別な許可を得た関係者のみが出入り可能。結界の端には無色透明の壁が存在し、触れると薄い膜のように感じるが破ることはできない。夏と冬の長期休暇の初日と最終日は「教職員と学院生に限り」指定の場所から出入りすることが可能。

ユシュタリア史:500年以上に渡る学院の歴史。学院の創立年については記録や解釈によって意見が分かれるため、しばしば歴史や魔導史を専門とする学院生の議論と喧嘩のタネになる。話題にするときは気を付けるように。




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